目次
犬の自宅出産の流れ|4匹の子犬が産まれるまでを実体験で紹介
「犬の出産って、実際にはどんな流れで進むの?」
「子犬が産まれたら、母犬は何をする?」
初めて愛犬の出産を迎えると、分からないことだらけだと思います。
我が家のロングコートチワワ「たぬち」は、これまでに2回の自宅出産を経験しました。
2回目の出産では、4匹の子犬を自宅で出産しました。
実際に目の前で見て驚いたのが、たぬちが誰かに教えられたわけでもないのに、子犬を包んでいる膜を取り、へその緒を処理し、子犬を舐め、母乳を与えていたこと。
そして、普段のたぬちからは想像できないほど、子犬を守ろうとする母性の強さでした。
この記事では、実際の2回目の自宅出産をもとに、1匹目の誕生から4匹を産み終えた直後までの様子を時系列で紹介します。
実際の出産の様子はYouTubeにも残しているので、動画とあわせてご覧ください。

※この記事は我が家で経験した出産の記録です。犬の出産は母犬や子犬の状態によって経過が異なり、難産や緊急の帝王切開が必要になることもあります。自宅出産を推奨するものではありません。必ず事前にかかりつけの獣医師と相談し、異常を感じた場合は自己判断で待たず動物病院へ連絡してください。
出産直前までの様子
2回目の出産では、前日の夕方ごろからたぬちの様子が少しずつ変わっていました。
呼吸が荒くなったり落ち着いたりを繰り返し、穴を掘るような行動をしたり、普段は行かないクローゼットのような狭い場所へ行ったり。
出産1〜2時間前になると呼吸はさらに荒くなり、明らかに苦しそうな様子になりました。
そして、横になって力み始めます。
私たち夫婦も、
「いよいよ産まれる」
と感じました。
出産前に実際にどんな変化があったのかは、別の記事で詳しく紹介しています。
▶ 犬の出産の兆候は?2回の自宅出産を経験して分かった出産前の変化
17時ごろ|1匹目の子犬が誕生
前日の夕方ごろから呼吸などの変化が見られ始め、ほぼ一晩たぬちの様子を見守りました。
そして17時ごろ。
ついに1匹目の子犬が産まれました。
子犬は膜に包まれた状態で出てきました。
すると、たぬちはすぐに子犬を舐めながら、自分で膜を取り除いていきます。
膜が取れると子犬が鳴き始めました。
そして小さな体で一生懸命たぬちのところへ行き、母乳を飲み始めます。
このとき改めて、
「本当に産まれたんだ」
という実感が湧いてきました。
基本的には母犬のたぬちに任せて見守りました
これはたぬちにとって2回目の出産でした。
私たち夫婦も1回目の出産を経験していたため、今回は、
「できるだけたぬち自身に任せよう」
と考えていました。
もちろん、何か異常があればすぐに介助したり、動物病院へ連絡したりする準備はしていました。
ただ、問題なく進んでいる間は必要以上に手を出さず、近くで見守るようにしました。
実際、たぬちは産まれた子犬を舐め、膜を取り除き、自分でお世話を始めました。
誰かに教えてもらったわけではないのに、産まれた瞬間から母親として行動している。
その姿には本当に驚きました。
へその緒と胎盤も母犬が自分で処理
子犬が産まれたあとも、へその緒で胎盤とつながっていました。
その後、たぬちはへその緒を自分で噛み切って処理していました。
1匹目のときは、子犬が産まれてからしばらくして再び力むような様子があり、その後、胎盤も出てきました。
そして、たぬちは排出された胎盤を食べました。
母犬が子犬を包む胎膜を破ったり、へその緒を噛み切ったりすることは犬の出産で見られる行動です。
ただし、すべての母犬が問題なく処理できるとは限りません。
母犬が胎膜を取らない、子犬が呼吸していないなどの場合には介助が必要になることもあるため、出産前にかかりつけの獣医師から対応方法を確認しておくことが大切です。
子犬を触ろうとすると、普段とは違うたぬちに
1匹目が産まれたあと、子犬の状態を確認しようとしました。
すると、
「ガルガル……」
たぬちに怒られました。
普段のたぬちは、私たちに対してこのように怒ることはほとんどありません。
だからこそ、かなり驚きました。
でも、たぬちからすると、
「この子を守らないと」
という気持ちだったのかもしれません。
出産した瞬間から子犬を守ろうとする姿を見て、母性の強さを感じました。
17時30分ごろ|2匹目の子犬が誕生
1匹目が産まれてから約30分後。
今度は2匹目が産まれました。
2匹目は、これまで我が家では見たことがなかったような柄の子でした。
子犬が産まれるたびに、
「次はどんな子なんだろう?」
という新鮮な気持ちになります。
たぬちは2匹目が産まれたあとも、自分で子犬のお世話を始めました。
1匹目を移動させようとしたら、本気で怒られました
2匹目が産まれたとき、
「1匹目の子犬がいると、たぬちが2匹目の膜を取るときに邪魔になるかもしれない」
と思いました。
そこで、1匹目を一時的に産箱から出そうとしました。
すると、たぬちはかなり怒りました。
子犬を取られると思ったのか、噛みつこうとするほどです。
その姿を見て、
「これは無理に触らない方がいいな」
と判断しました。
普段一緒に暮らしている私たちに対しても、これだけ必死に子犬を守ろうとする。
1回目の出産でも母性は感じましたが、改めて母犬の本能の強さを感じた出来事でした。
18時30分ごろ|3匹目が誕生
その後、18時30分ごろに3匹目が産まれました。
3匹目を見て驚いたのが、先に産まれた子と柄がよく似ていたこと。
「似た柄の子がまた出てきた!」
と、とても新鮮な気持ちになったのを覚えています。
同じお母さんから産まれてくる兄弟でも、それぞれ見た目に個性があります。
次はどんな子が産まれてくるのか。
出産中で緊張している一方で、子犬の姿を見るたびに感動もありました。
産まれた子犬たちは、たぬちのところへ行って一生懸命母乳を飲んでいました。
19時ごろ|4匹目が誕生

3匹目が産まれてから約30分後。
19時ごろに4匹目が産まれました。
これで、事前に動物病院で聞いていた、
「3〜4匹くらい」
という頭数の4匹目まで無事に誕生。
たぬちは前日からほとんど休めていなかったうえに、何度も力んで4匹を出産しています。
かなり疲れている様子でした。
それでも、出産したら終わりではありません。
4匹の子犬たちは次々と母乳を飲みます。
たぬちは息を整える暇もないくらい、産まれたばかりの子犬たちのお世話をしていました。
無事に4匹が産まれ、子犬たちがたぬちの周りで母乳を飲んでいる姿を見たときは、本当に安心しました。
実際の出産の様子はYouTubeに残しています
今回紹介した2回目の出産は、実際の様子をYouTubeにも残しています。
1匹目から4匹目まで産まれる様子だけでなく、
子犬を包んでいる膜をたぬちが取る姿
へその緒を処理する姿
産まれた子犬が母乳を飲む姿
なども記録しています。
文章だけでは伝わりにくい実際の出産の様子を見たい方はこちらをご覧ください。
※実際の犬の出産シーンが含まれています。苦手な方はご注意ください。
4匹を産み終えたたぬちはかなり疲れていました

無事に4匹を産み終えたたぬち。
当然ですが、かなり疲れている様子でした。
それでも子犬たちは母乳を飲みます。
そして、たぬちは子犬たちからほとんど離れようとしません。
最初は私たちが子犬に触ろうとするだけでも怒っていたので、できるだけたぬちが落ち着いて過ごせるようにしました。
そこで、水やごはん、おやつなどもできるだけ近くに置いてあげました。
出産後3〜4時間ほどしてトイレへ
気になったのがトイレです。
たぬちは子犬たちが気になるのか、産箱からなかなか離れようとしませんでした。
そこで出産から3〜4時間ほど経ったあと、たぬちだけを一度外へ出してあげました。
すると、すぐにトイレをしました。
1回目の出産では私たち自身も何も分からず、たぬちと子犬たちをずっと一緒にしていました。
2回の出産を経験して、
子犬だけでなく、出産を終えた母犬の水分・食事・排泄などにも目を向けないといけない
と感じました。
もちろん、無理やり母犬を子犬から引き離すという意味ではありません。
たぬち自身、ほんの少し離れているだけでも子犬たちのことが気になって仕方がない様子でした。
母犬の状態を見ながら、必要な水分や食事を取りやすい環境を作り、心配なことがあれば獣医師に相談することが大切だと思います。
産まれた4匹の体重も測りました
出産が終わったあと、産まれた子犬たちの体重も測りました。
あんなに小さな体で産まれた直後から動き、母乳を探して飲もうとする。
実際に目の前で見ると、命の力強さを感じます。
そして、産まれた順番に関係なく、それぞれ体重も違います。
その後の成長を見るためにも、我が家では子犬たちの体重を確認していました。
2回の自宅出産を経験して感じたこと
1回目の出産のときは、本当に何も分からない状態でした。
何が普通なのか。
どこまで母犬に任せればいいのか。
いつ介助すればいいのか。
分からないことだらけです。
2回目は一度経験していた分、少し落ち着いて見守ることができました。
それでも出産は、やっぱり緊張します。
特に印象に残っているのが、たぬち自身の行動です。
誰かから教えてもらったわけでもないのに、子犬が産まれると膜を取り、へその緒を処理し、体を舐め、母乳を与える。
そして、普段一緒に暮らしている私たちに怒ってでも子犬を守ろうとする。
犬が本来持っている本能の強さを目の前で見たような気がしました。
無事に4匹を産んでくれたたぬちには、本当に感謝しています。
自宅出産で「待ち続けない」ことも大切
今回のたぬちは、1匹目から4匹目まで大きな問題なく出産することができました。
ただ、すべての犬が同じように出産できるわけではありません。
出産に時間がかかっている場合や、強く力んでいるのに子犬が出てこない場合などは、難産の可能性があります。
そのため、
「そのうち産まれるだろう」
と自己判断で待ち続けないことも大切です。
我が家でも自宅で出産を見守りながら、何かあればすぐ動物病院へ行けるように準備していました。
特に初めて愛犬の出産を迎える場合は、出産が始まる前に、
「どんな状態になったら病院へ連絡するのか」
をかかりつけの獣医師と相談しておくことをおすすめします。
まとめ|4匹を産んだたぬちから母犬の強さを感じました
2回目の自宅出産では、
17時ごろに1匹目
17時30分ごろに2匹目
18時30分ごろに3匹目
19時ごろに4匹目
が産まれました。
約2時間の間に4匹の子犬を出産したたぬち。
前日からほとんど休めていない中で、出産が終わった瞬間から子犬のお世話が始まりました。
子犬の膜を取り、へその緒を処理し、体を舐め、母乳を与える。
そして私たちが子犬に触ろうとすると、普段では考えられないほど必死に守ろうとする。
今回の出産を通して、改めて母犬の本能と命の強さを感じました。
一方で、自宅で無事に産まれたのは当たり前のことではないと思っています。
妊娠中から動物病院で状態を確認し、出産に必要なものを準備し、何かあれば病院へ行けるようにしておく。
自宅出産を経験したからこそ、事前の準備はとても大切だと感じています。
これから愛犬の出産を迎える方は、ぜひ出産前の記事もあわせてご覧ください。
