犬の自宅出産で準備しておくこと

2024年9月16日

犬の出産は飼い主にとっては大きな出来事です。

また、ブリーダーではない限り、出産を経験することも中々ないと思います。

私達の家族、たぬちは2回の自宅出産を経験しました。

私も初回の自宅出産はわからないことばかりで、不安と緊張でいっぱいでした。

この記事では、実際に体験した出産経験をもとに、犬の出産で準備しておくことをご紹介します。

犬の出産はいつまで可能か

犬が出産可能になるのは平均的な発情期をむかえる10ヶ月前後です。

初めて発情するのは生後6〜10か月の頃ですが、

一度目の発情での妊娠・出産は体が未成熟で危険なため、避けた方が無難です。

無理のない妊娠出産という観点からいうと、おおよそ4歳や5歳くらいまでと考えておきましょう。

発情期が完全になくなるということがないため、10歳近くまで出産する犬もいるようですが母体を考えると高齢出産は母体への負担が大きく避けるべきでしょう。

妊娠から出産までの期間について

犬の妊娠期間は約62日と言われています。

母犬の体格や体調、お腹の子犬の数などによって前後の可能性はあります。

前後5日程度の誤差が発生する可能性もあります。

妊娠がわかったら

検査を行うことで、何頭生まれるか、どの程度リスクがあるか等を事前に把握できます。

お母さん赤ちゃんともに、無事に出産を終えるための大きな手助けとなります。

場合によっては、計画的または緊急的な帝王切開が必要になることもあります。

超音波検査

妊娠20日以降より、超音波検査にてお腹の赤ちゃんが確認できます。

また、分娩予定日が近い検診では、赤ちゃんのお腹の中での位置や心拍数などを確認し、

元気に育てているか、難産が予想されるかの判断に役立てます。

レントゲン検査

妊娠45日目になると赤ちゃんの骨がしっかりしてくるので、レントゲンで確認できるようになります。

お腹の赤ちゃんへのX線の影響を考え、基本的には妊娠55日以降に1回のみ検査を行います。

レントゲン検査によって、赤ちゃんの頭数や胎位、産道の広さ等から難産の予測をすることができます。

がんも
がんも

レントゲン検査で何匹いるのかもわかるので、譲渡先などの決定もしましょう。

出産までに準備すること

まずは飼い主が準備したおいたほうがよいことを紹介します。

万が一が起こったときの病院を決めておく

何らかの異常が発生した場合に備え、獣医師にいつでも連絡できるようにしておくことが重要です

特に、夜間に出産が始まった場合、行きつけの病院も閉まっている可能性があります。

事前に病院に連絡しておくか、夜間対応の病院を探しておきましょう。

産箱を用意する

暗く、狭く、安心して出産と育児ができる空間を必要とします。

また、飼い主さんが産箱を掃除したり、子犬や母犬の様子を観察しやすい産箱である必要もあります。

母犬が安心できる環境作りが大切です。

がんも
がんも

いつも使っているゲージの中に毛布をひいて暗めにしてあげました。

出産時の準備物

  • 清潔なタオル
  • ビニール手袋
  • ハサミ
  • 哺乳瓶、ミルク

毛刈り

長い毛の犬は陰部の毛が羊水や血液などで汚れないように短くカットしておくと良いと思います。

授乳しやすいように房の周りの毛もカットしておくと赤ちゃんが乳首を見つけやすいです。

がんも
がんも

一回目の出産時毛刈りをしていなかったのですが、授乳の際にお腹周りがよだれで濡れていることがよくありました!

体温のチェック

妊娠が分かってから毎日2回体温を測りましょう。

普段の体温の平均よりも約1〜1.5度体温が下がると24時間以内に分娩が始まります。

まとめ

愛犬が妊娠・出産・子育てをする姿、また子犬たちのかわいい様子を見ることができるのは

飼い主さんだけが経験できるかけがえのない時間かもしれません。

しかし、動物の命にも関わる大事なときです。

愛犬が出産を控えている場合、自宅での出産か動物病院で出産するかをしっかり環境要因も含めて考えましょう。

安心して新しい命を迎えられる環境を飼い主さんが用意してあげたいですね。

がんも
がんも

実際に動画に撮って出産の様子を撮影していますので、ぜひご覧ください!